スマートキーメーカーX社研究開発部

スマートキーの電池問題を解決リレーアタックによる卑劣な盗難を撲滅したい! しかしそこには電池の壁が…

背景

高級自動車の盗難件数は、現在年間1万件程度の被害が発生している。特にスマートキーの利便性を悪用した「リレーアタック」による盗難は増加傾向にあり、自動車メーカー、スマートキーメーカー各社は対応策の検討・開発に追われていた。X社もその1社であった。

※リレーアタックとは、スマートキーから発信する微弱な電波を複数の犯人が受信・増幅・送信して中継(リレー)することで、スマートキーから離れた場所にある自動車を解錠する盗難手法。数年前から欧米を中心に被害が発生し、現在では日本でも多発している。

課題

問題は電源にあった!

研究開発部のメンバーは、リレーアタックに関する情報収集と問題点の洗い出しを行いました。盗難対策の一つとして、スマートキー自体に位置情報を確認できる通信機能を追加できないか検討したところ、電源となるコイン電池(一次電池)に課題があることが判明しました。スマートキーの電源にはコイン電池が使用されていますが、電池容量の問題から一次電池には通信機能を追加することができませんでした。そこでコイン電池を複数個、または大型の電池を使う方法を検討することになりました。

試作品を作るも新たな問題が・・・

まず研究開発部では、リレーアタック防止機能を追加したオリジナルスマートキーの試作品をいくつか作ってみました。しかし電池を追加すると、その分キー自体が大きくなり、携帯性が損なわれる新たな問題が発生しました。メンバーは引き続き情報収集を進めましたが、解決の糸口はなかなか見いだせず、開発は難航しました。

課題のポイント

  • 既存のスマートキーに使われているコイン電池(一次電池)では、これ以上機能を追加することは難しい

  • リレーアタック防止機能を備えたスマートキーの試作を進めたが、電池を追加するとキー自体が大きくなり、携帯性が損なわれてしまう

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