スマートキーメーカーX社研究開発部

スマートキーの電池問題を解決リレーアタックによる卑劣な盗難を撲滅したい! しかしそこには電池の壁が…

解決

高いセキュリティと利便性を併せ持つスマートキーが実現

解決のポイント

  • 「EnerCera」は、小型でありながら数10mA~数100mAの大電流が出力可能

  • UWB通信や指紋センサーなどの機能が追加でき、複合認証によりセキュリティが向上

  • EnerCera Coinは、リフローはんだ実装が可能。従来サイズの規格以下で高い量産性を実現

  • EnerCera Pouchは、厚さ0.45mmの超薄型。携帯性の高いカード型キーの実現が期待できる

  • Qi規格のワイヤレス給電にも対応し、車内で充電可能なため電池切れのリスクを大幅に軽減

展示会で見つけた超薄型電池

情報収集を進めていた研究開発部のメンバーは、次世代のIoTソリューションを紹介する展示会で、日本ガイシが開発した小型・薄型リチウムイオン二次電池「EnerCera」という製品を見つけました。そこで日本ガイシの担当者に現状の課題を相談。後日、X社の技術担当者を含むメンバーで面談し、EnerCeraの特長や技術情報の説明、スマートキー開発用に関する提案、そしてサンプルの提供を受けました。

EnerCeraで安全・安心・高機能のスマートキーを開発中

提案を受けた研究開発部のメンバーは早速、日本ガイシから提供されたサンプルを活用していくつか試作品を作りました。さまざまな環境下で評価を繰り返し行い、懸念事項だったスマートキーのサイズは期待以上の小型化を実現。提案通りの結果が得られました。

現在、研究開発部ではEnerCeraを使ったスマートキーの実用化に向け、日本ガイシと協力してデザインや機能強化など、さらなる開発を進めています。さらに、新しい領域となるオフィスや住宅への進出についても社内でも検討を始めました。

EnerCeraとは

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