解決
容量不足・厚み・膨張などの課題を一気にクリア!高セキュリティな仮想通貨カードとは
解決のポイント
EnerCera Pouchは厚さ0.45mmかつ高容量。指紋認証・BLE通信・ディスプレイ機能の搭載が可能
指紋認証センサーを搭載した高度なセキュリティ機能をもつ仮想通貨カードを実現。不正使用されるリスクが極めて低くなる
BLE通信により仮想通貨カードとスマホをペアリングできるため、仮想通貨カードに保存されているブロックチェーンの秘密鍵の安全な利用と保管が可能
優れたサイクル寿命を持つ。ISO規格を大幅に上回る曲げ耐性を持ち、劣化による膨張も全く見られない
ついに見つけた、高容量で超薄型のリチウムイオン二次電池
展示会で指紋認証カードを出展していたA社開発部のメンバーは、ブースを訪れた日本ガイシの担当者から、「EnerCera」というリチウムイオン二次電池を紹介されます。EnerCeraは、高容量で高エネルギー密度が特長とのこと。開発部メンバーは現状の課題を日本ガイシの担当者に伝え、後日、詳しい話を聞くことにします。担当者からの提案では、EnerCera Pouchなら厚さは0.45mmかつ高容量のため、カードに複数の機能を搭載できるという内容でした。また、サイクル寿命も申し分なく、曲げ耐性もISO規格の曲げ試験1,000回を大幅に超える5,000回でも問題ないことを確認済みでした。
次世代指紋認証カードの開発が決定!さらなる競争力強化に向けた取り組みを実施
開発部はEnerCera Pouchのサンプル提供を依頼。いくつかのプロトタイプカードを試作し、評価を行いました。評価を重ねた結果、指紋認証による本人確認のほか、BLE通信によるスマホとのペアリングでカードに保管されているブロックチェーンの秘密鍵も安全に取り扱えるなど、高度なセキュリティを持つ仮想通貨カードを実現できました。EnerCera Pouchの搭載により、他にも十分なスペースを確保できたことから、ディスプレイの大型化やカラー化にも対応できそうでした。懸念していた劣化による電池の膨張も全く見られず、メンバーは驚きを隠せませんでした。この評価結果は経営層からも好評で、EnerCeraをベースとする次世代指紋認証カードの検討を進めることが決定しました。
現在は、搭載する電子部品類の検討やソフトウエアの開発など、競争力のさらなる強化に向けて取り組んでいます。