シューズメーカーF社商品開発部

高性能センサーモジュール内蔵のスマートシューズを実現モジュールの開発には課題が山積みで…

解決

高い耐久性を持つ、小型モジュールの開発に成功!
「インソールにモジュールを内蔵したスマートシューズ」を実現

解決のポイント

  • EnerCera Pouchは厚さ0.45mmの超薄型で100万回レベルの曲げ耐性を持つことから、高い耐久性が要求されるランニングシューズのインソールに搭載が可能

  • EnerCeraであれば、フレキシブルな無線給電アンテナ(NFC・Qi・ワイヤレス空間電力伝送)との組み合わせにより充電コネクタを不要にすることができる。また急速充電にも対応可能

  • EnerCeraは自己放電が小さく内部抵抗が低いため、微弱な電力でも充電でき、間欠的に大電流を流すことができる。そのため長時間データセンシング・取得データの送信に対応

  • サイクル性能が高く、EnerCera Pouchは期待寿命が5年以上であるため、シューズを履きつぶすまで電池交換は不要

※日本ガイシ調べによる

超薄型ながら100万回レベルの曲げ耐性を持つ「EnerCera」

電池の情報収集を行っていた商品開発部のメンバーは、展示会で日本ガイシの超小型リチウムイオン二次電池「EnerCera」を見つけます。早速、日本ガイシの担当者に課題を相談。後日、EnerCeraの特長や課題解決に向けたアドバイスをもらえることになりました。担当者から「EnerCera Pouchは厚さ0.45mmと超薄型で100万回レベルの曲げ耐性を持っています。フレキシブルエレクトロニクスとの組み合わせることで、高い耐久性を持つスマートインソールの開発が可能です」と説明を受けた開発メンバーは、解決の糸口が見つかりホッとしました。

無線給電アンテナと組み合わせれば専用スペースに置くだけで充電が可能に!

サンプルの提供を受けた開発メンバーは、EnerCera Pouchを使ったモジュールの開発を急ぎます。いくつか試作し評価を行ったところ、結果は上々で、高い耐久性を持つインソールへの内蔵が可能なモジュールの実現に成功しました。

さらにEnerCeraとフレキシブルな無線給電アンテナ(NFC・Qi・ワイヤレス空間電力伝送)を組み合わせて、充電コネクタを不要にすることができました。また、急速充電に対応したEnerCera Pouchの試験結果も良好でした。現在はランニング後に専用のスペース(靴箱など)にスマートシューズを置くだけで充電が完了できるような仕組みの実証を進めています。

これらに加えて、従来の電源では困難であったSIGFOX・LoRaWAN・セルラーLPWAなどの長距離無線通信やユーザーに便利な充電・給電方法についても、評価・検証を行っていく予定です。

EnerCeraとは

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