電子棚札メーカーG社製品開発部

工場・倉庫向けピッキング用電子棚札の電源問題を解決物流の現場に欠かせない、LED点滅型の電子棚札システム。そこには新たな課題が…

背景

近年、電子棚札・電子ラベルは工場や倉庫、病院など、さまざまな場所で利用されている。例えば工場や倉庫では、電子棚札・電子ラベルに搭載されたLEDを点滅させることで、ピッキングのサポートをはじめ、製品や部品の置き場所などを分かりやすく掲示。作業効率のアップや作業ミスの削減、人手不足の解消に貢献している。
電子棚札システムの開発・販売を手掛けるG社では、客先ニーズに対応するため、LED点滅に関する課題解決を急いでいた。

※出荷指示に対して、その品物を在庫から選び出すこと

課題

課題は電池の消耗

工場や倉庫向けの電子棚札・電子ラベルは、小売業向けの価格表示用と同頻度で画面の書き換えが行われます。加えて1日で数10回以上、LEDを点滅させる必要があります。この点滅回数は多い日には100回を超えることもあります。そのため、小売業の使い方であれば電源は一次電池で5年程度使えますが、工場や倉庫では数カ月から半年程度の短いサイクルで電池交換をしなければなりませんでした。結果として、メーカーとユーザーの双方で電池の消耗が大きな課題となっていたのです。この課題を解決するために、G社の開発部は試行錯誤を繰り返していました。

数万個の電源交換作業が、年に何回も発生する事態は何とか避けたいが…

開発を続ける中、G社は新たな課題にぶつかります。電子棚札・電子ラベルは1つの工場や倉庫で数百〜数万個導入されており、電池交換は非常に煩わしい作業だったのです。特に電子棚札・電子ラベルが防水設計の場合、交換には専用工具が必要な上に、電池が取り外しにくいケースもありました。仮に電池の寿命を延ばしても、何カ月後かに必ず電池交換のタイミングはやってきます。
G社はこの解決策として、二次電池と給電を組み合わせた方法の検討を始めました。しかし、工場内では太陽光発電で十分な電力を得られないことから、この解決策の実現は難しいと判断し、開発はストップしてしまいました。

課題のポイント

  • 工場や倉庫向けの電子棚札・電子ラベルは、LED点滅が伴うため電池の消耗が激しい

  • 小売業では一次電池で5年程度使えるが、工場・倉庫向けは同じ電池でも数カ月から半年程度の短サイクルで交換が必要

  • 工場や倉庫では数万個導入済みで、電池交換は非常に煩わしい作業

  • 工場内では太陽光発電で十分な電力を得られないため、二次電池と給電を組み合わせた方法もこのままでは難しい

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