背景
カリフォルニア州では近年車上荒らしが多発している。ロサンゼルス市警察の発表する統計によると、2022月1月1日から同年3月26日までの同市警察管内の総犯罪発生件数は、前年同時期と比較し、7.7%増の28,860件。そのうち、車両盗難及び車上荒らしは、発生件数12,947件と昨年と比較し5.7%増加している。
課題
アメリカの社会課題をEnerCeraで解決したい
アメリカのテクノロジーハウスAvanti R&D※のY氏と日本ガイシのアメリカ駐在員Hは両者の技術を組み合わせてどんな社会課題を解決できるか議論していました。カリフォルニアでは車上荒らしの被害が多発していることをきっかけに、この問題をEnerCeraで解決できないかという話になりました。
防犯装置が普及しているにもかかわらず、被害が増えるのはなぜか?
現状、イモビライザや車載用監視カメラなどの防犯装置は、主に車載バッテリーから電源供給されています。しかし、犯行に手慣れた犯人が、車載バッテリーを無力化してしまうと防犯装置は動作しません。車上荒らし手口の高等化により、せっかく付けた防犯装置がいざという時に役に立たないことがあります。そこで、犯人の検挙率が高まれば、犯罪の抑制につながるのではないかと考え、簡単で確実に犯人を撮影できる手段を検討し始めました。
課題のポイント
窃盗犯に気づかれにくい小型の監視カメラで犯人を撮影したい
停車中に使用できる超低消費電力AIカメラが必要
車載バッテリーが無力化されても機能する防犯デバイスが欲しい
コストを抑えて手軽に設置したい
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